リフォームローンのメリット・デメリット
最近は、リフォーム技術の向上や建物の耐久性・耐震性の改善、交通の利便性などから、あえて中古住宅を購入し、リフォームするという方も増えつつあります。
また、老後に備えての自宅のバリアフリー化や、二世帯住宅へのリフォームも多く見られます。
リフォーム資金にあてることができるローンには、次の3種類があります。
リフォームローンの種類
ローンの種類 | 使用目的 |
---|---|
フリーローン・カードローン(※) | 限定されていない(事業性資金は除く) |
リフォームローン | 住宅のリフォーム |
住宅ローン | 宅地の取得や住宅の新築・増改築、既存の住宅ローンの借り換え |
※フリーローンは追加融資なし、カードローンは限度額内で利用枠が残っていれば、追加融資可能なもの
小規模リフォームでは、借入額も小さいため、担保なしのリフォームローン利用が考えられますが、金利が比較的高めで、返済期間も短いため、毎月の返済額が大きくなります。
また、大規模リフォームで借入額が大きくなる場合は、担保有りのリフォームローンになるため、返済期間は長く、金利は低めになりますが、住宅ローンとほぼ同様、審査が厳しく、諸費用もかかります。
そうなると、リフォームローンを単独で借りるメリットは少ないといえます。
最近は、リフォーム費用に対応している住宅ローンもあります。
中古住宅購入後、リフォームも考えているならば、住宅ローンにリフォーム費用を組み込んで、一緒に借りた方が、手続き・諸費用が少なくてすみ、金利も低く有利といえます。
リフォームローンの特徴(メリット・デメリット)
担保 | 返済期間 | 金利 | 審査 | 融資限度額 | 諸費用 | |
---|---|---|---|---|---|---|
フリーローン・カードローン | 基本的には無し | 短い | 高い(フリーローンはカードローンより低い) | 即日~一週間程度 (フリーローンの方が厳しい) | 300万~1000万円 程度 | あまりかからない |
10年以内が多い | ||||||
リフォームローン | 有り |
長い 最長35年くらいまで |
低い(住宅ローンよりは高い) | 住宅ローンとほぼ同じ | 2000万~3000万円程度 | かかる |
無し |
短い 10年~15年程度 |
カードローンより低く、担保有リフォームローンより高い | 比較的早い | 500万~1000万円程度 | あまりかからない | |
住宅ローン | 有り | 長い | 低い | 審査基準が厳しく、時間がかかる | 契約者の年収・年齢などによる | かかる |
※ 上記の表は横スクロールできます
(注:各金融機関によって異なります)
執筆者(2014年8月執筆)
中村 諭(なかむら さとし)
住宅ローンソムリエ(R)、ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)、貸金業務取扱主任者
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